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2007年2月12日 (月曜日)

エコ・エコノミー / レスター・ブラウン

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この本をアマゾンを通じて買ったのは、
中国での水不足の問題をもっと知ろうと思ったのがきっかけでした。
レスターブラウン氏の名前は、
学生時代にワールドウォッチ研究所の「地球白書」を
読んだ事があったので知っていました。

この「エコ・エコノミー」は、まず「地球白書」同様に、
今地球が直面している課題について、丁寧に解説してくれています。
地球温暖化という地球規模の問題から、
人口増加、水需要の増加と地下水位の低下、
生物基盤の破壊(漁場、森林、放牧地など)まで、
もう既に始まっている地球環境の破壊を、
人類の危機として語っています。

ワールドウォッチ研究所の理事に退き、
アースポリシー研究所を設立したレスターブラウン氏は、
かれのこれまでの研究の結果を
「エコ・エコノミー」という新しい概念に結実させました。

http://www.worldwatch-japan.org/ecoeconomy.htm

今日の経済は、経済原理の中に地球の真の生態的価値を考慮していない為、
経済上の利潤を求めると、地球環境の破壊を招きます。
例えば、限られた黄河の水を使う場合、
上流の農村で水を農業の為に用いるよりも、
下流の工業地帯で工業のために用いた方が、
生み出すマネーはずっと多くなります。
しかし、この構図の中には、水が潤す上流の土壌の価値や、
上流の土壌破壊による洪水の被害額、
地下水の過剰使用による砂漠化の被害額などは
計上されていません。

「エコ・エコノミー」では地球環境を論じる生態学を経済の従属として考えず、
経済が生態学に従属しているというように、
環境が経済を養っているとする考え方の経済学です。
ですから、黄河の水の例で言えば、生態学者が経済をコントロールできるように、
水の価格に生態学的価値を反映させる必要があります。
つまり、農業用水より工業用水の価格を高額にすれば良いのです。

これは一例ですが、地球環境の諸問題について、
これからの環境対策のビジョンをレスター・ブラウン氏は示しています。

最後に、目次を書いておきましょう。

 第1章 「経済と地球」についてのコペルニクス的転回

第1部  環境の様々なストレスとその相互作用
 第2章 ストレスの兆候:気候と水
 第3章 ストレスの兆候:生物基盤

第2部  環境の世紀の新しい経済
 第4章 人類の挑戦、エコ・エコノミー
 第5章 ソーラー/水素型エネルギー経済を構築する
 第6章 新しいマテリアル経済を設計する
 第7章 全人類の食糧供給を確保する
 第8章 森林の生産機能とサービス機能を守る
 第9章 健康で暮らしやすい都市にする

第3部  エコ・エコノミーへの移行
 第10章 地球規模の家族計画で人口を安定化する
 第11章 経済改革を実行する政策手段
 第12章 エコ・エコノミーへ改革の最後のチャンス

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コメント

仕事中本を読むのはやめましょう。
仕事しましょう。

投稿: テラエモン | 2007年2月13日 (火曜日) 23時54分

>テラエモンさん
攪拌機回しているときに、本読んでいたの見られちゃったね~。
あの時は間が悪かったな~。
まあ、普段は休み時間しか読んでないから。。

投稿: すうらい | 2007年2月14日 (水曜日) 06時16分

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