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2008年12月 8日 (月曜日)

誰が世界を変えるのか(原題:Getting To Maybe) / フランシス・ウェストリー、ブレンダ・ツィンマーマン、マイケル・クイン・パットン (英治出版)

Photo 副題に「ソーシャルイノベーションはここから始まる」とあるように、Getting to Maybe(『かもしれない』をめざす)社会起業とはどんな行為なのか、視点を変えながら紹介している指南書。

以前に読んだ、「チェンジメーカー」の様に、社会起業の事例を紹介している一方、これまでの本が社会起業の「成功事例」を紹介していたのに対し、本書では社会が変革していくシステムの変化を複雑系として考え、複雑系の工学用語を使いながら、小さな行動が大きなイノベーションのうねりにつながっていく様子を表現している。

レジリエンス(大きな変化を経験してもゆらぎながら元の状態を保つ能力)という言葉を一例として示し、変革が個人の力でなく、社会システムの潮流に乗って運ばれたり、当初の目標に達した成功すら安定な最終地点ではないこと、などを論じている。

  

この本を読んで感じたのは、社会変革という挑戦に一番必要なものは、その人が経験して感じたあるいは傷ついた、何かを変えたいという強烈な祈りであり、心の底を見失わない確固とした気丈さだということである。

それは仕事に就けないという事かもしれないし、子供がいじめにあっているとか、商店街が寂れていくとか、すぐ近くにある問題かもしれない。メディアで見過ごしがちな報道や、旅先で出くわしたカルチャーショックかもしれない。

残念ながら、日本に住み仕事もある今の僕は漠然とした思いはあるものの、心深くに焼きついた不満・屈折を持っていない。社会起業家として充分な情熱を持っていないと感じた。

  

本書を社会を変えたいと憤る人々に紹介します。

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