« カーボンオフセット年賀葉書 | トップページ | 冬のオリオン »

2009年12月 1日 (火曜日)

セレンディピティの哲学

自然科学を研究する上で、セレンディピティという言葉がある。

セレンディピティ(serendipity)は、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを偶然見つける幸運やその眼力を指す言葉である。

企業の研究開発(Research & Development, R&D)では、探しているものを見つける為の仮説を立て、最短距離で発見ができるように、Plan, Do, Check, ActionのPDCAサイクルでビジネスライクな研究を行なう。

一方、大学などの研究機関のアカデミックな基礎研究では、ビジネスとして事業を成立させるよりも、パッと見役に立たない研究の積み重ねから、偶然のブレークスルーを期待して日夜努力が続けられる。

  

僕はセレンディピティは、自然科学のみならず、人間が成長する上でも大切な観点だと思っている。

旅で人と出会うのも、セレンディピティだし、

回り道でも情熱に任せて未踏の何かに挑戦することは、セレンディピティをいつか生むと考えている。

夢を基軸にしていても、誰でも予想通りの人生は歩まないし、机上での予想通りに物事が進むとは思わない。

  

ニュースになっている今回の事業仕分けでは、研究計画がビジネスになり得るかどうかの最短距離に予算を付けて良いかという、短絡的な少人数の議論で取捨選択を行なってしまった。

回り道や偶然への期待は 無駄だ、というのは、世知辛い。と、僕は思う。

  

複数の学界が文部科学大臣に要望書を提出した。

http://www.chemistry.or.jp/news/youbousyo0911.html

今後の行方を見守りたい。

|

« カーボンオフセット年賀葉書 | トップページ | 冬のオリオン »

地球人」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/201681/46903658

この記事へのトラックバック一覧です: セレンディピティの哲学:

« カーボンオフセット年賀葉書 | トップページ | 冬のオリオン »