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2010年4月30日 (金曜日)

day2,3 ~烏雲(ウユン)の森で活躍する人々~

1931年、日本は中国東北部に満州という植民地を作りました。たくさんの日本人が満州に入植しました。そして日中戦争・第二次世界大戦と敗戦に近づくにつれ、日本人は大混乱の中、命からがら逃げ帰りました。いえ、帰れたのはごく一部の人です。命を落とした人、孤児になった子供が大勢いました。孤児の中には、中国人に守られ育てられ、中国人として人生を歩んだものが大勢います。日本では、中国残留孤児という呼び方をしています。

烏雲(ウユン)先生は中国残留孤児として、中国のモンゴル族のお父さん・お母さんに育てられました。その波乱万丈な人生は参考文献に詳しいです。モンゴルの両親の温かさに育まれて、小学校の先生になりました。烏雲先生はモンゴルに育てられたように、小学生たちを温かく育てました。

日中国交正常化からしばらく経った1980年、烏雲先生は立花珠美として、実兄と対面します。日本の戸籍も取得できましたが、烏雲としてモンゴルの地に帰り、再び先生としてモンゴル族の子供を育て続けました。

モンゴルの子供たちの悩みの種は、草原の砂漠化でした。草原はモンゴル族にとって命であり、砂砂漠になってしまうことが、子供たちの生活を苦しめていました。

烏雲先生は、砂砂漠に木を植え始めました。

     参考:烏雲物語 / 原田一美 (徳島県教育印刷株式会社)

         「大草原に還る日」 (日中合同制作、1990)

Photo烏雲先生

Photo_2烏雲先生の作った詩。

「草原の甘露我を育み、我草原の為に生涯を捧ぐ」の意味。

  

この植樹の努力に呼応した日本人がいます。後に砂漠植林協会を立ち上げる菊池会長です。

昨日のミーティングで、菊池会長は砂漠化について我々ボランティアに教えてくれました。そして砂漠への植林について、「因縁」という言葉を使いながら語りました。日本人が満州を作り、中国人は内陸に追いやられ、人口が増えて家畜の数も増え、過放牧となって砂漠化が進行する。砂漠となった地に、日本人が木を植えてモンゴルの草原を取り戻す。

Photo_3早朝の菊池会長

Photo_4烏雲先生の中国語を日本語にして伝える ジムリトさん

  

環境NPO:FoE Japanが、1990年代後半から砂漠植林協会に支援を始めました。僕たちはこのFoE Japanが募った一般募集ボランティア・ツアーに第24次隊として参加して来たわけです。

Photo_5成田さん(FoE Japan現地駐在スタッフ):現地植林の企画・運営に協力している

Photo_6伊勢さん(同現地駐在スタッフ):農業のプロフェッショナル。育種など試行錯誤を繰り返しながら、現地植林の企画・運営に協力している。

Photo_7松村さん:今回の参加が17回目のベテランボランティア

Photo_8ボーガンさん:地元の方と作業する時の、先導役になってくれる。日本語も上手い。

Photo_9炊事係りのお姉さん。植え付けを待つ苗に水やりもしてくれる。

Photo_10和田さん:FoE Japan砂漠緑化協力の責任者。日本からのツアーの手配はこの人にお世話になった。第1次隊から参加している。

  

  

とまあ、そういうわけで、ここに僕たちは半分旅行気分で飛び込んだわけです。

烏雲の森での生活はとても新鮮で、爽やかなものでした。この烏雲の森に建てられた砂漠宿舎に泊まりました。ユースホステルの様な感じの青春生活です。

Photo_11パオ。手前から三つ目のパオが食堂、兼教室。

Photo_12砂漠宿舎

Photo_13洗面台。井戸でくみ上げた水をバケツに入れて皆で使う。

Photo_14手動用の井戸。これをさっきのバケツに入れる。農業用水は別の井戸からエンジンポンプでくみ上げている。

Photo_16ある日の朝飯。主食は炒った粟にヨーグルトと砂糖少々をかけて食べる。タンパク質は卵から。野菜炒めの野菜は市場で買っているものだ。

Photo_17ある日の昼食。炊飯した白米も出してくれた。

  

Photo_18青空トイレ(奥の藁に囲まれた場所)。今は手前のプラカードが「空き」になっている。ひっくり返すと、「使用中」になる。 

      

では、次は植林の現場について報告します。続く。。。

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