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2010年5月 1日 (土曜日)

day2,3 ~烏雲(ウユン)の森の拡大植樹活動~

砂漠植林協会の植樹は、土地を買い上げるようなことはしません。地元の地主さんたちと交渉し、砂砂漠に木を植えるボランティアを続けています。砂砂漠の土地には、地元の人もポプラを植えたりしていますが、いきなり大きな木を育てようとしても根がなかなかつきません。また、放牧されてしまうと若芽を食べられてしまうので、地主さんにご理解いただいて植樹範囲を鉄条網で囲み、家畜の侵入を止めてもらっています。

10年間かけて、烏雲の森から1期地区、2期地区、3期地区と植樹範囲を広げてきました。昨日の写真にあった草原の烏雲の森も、10年前は荒涼とした砂砂漠だったのです。

13植樹範囲の地図。烏雲の森から西へ少しづつ植樹範囲を10年かけて拡大して来た。

  

まず四輪駆動のジープに分乗して向かったのは、まだ植樹がほとんど行われていない3期地区です。day2は、ここにショウジマツ(松)とホアンリュウ(黄柳)の植樹を行いました。僕たちの尽力できたのは、3期地区のごく限られた範囲です。

Photo3期地区は完全な砂砂漠でした。荒涼とした砂砂漠が広がっています。ここに植樹します。

Photo_2砂砂漠の中に、ところどころ自生の草がありました。ホルチン砂漠は降水はあるので、ここの植物は生きていけます。植樹すれば、育ってくれるはずです。

Photo_3まず、穴を掘り、そこにソバガラを利用して作った堆肥を一つかみと、化成肥料を一つまみ入れます。掘ると、砂は微妙に湿っています。

Photo_4そこにポット苗の松を植え、たっぷり水をやります。水は井戸穴からエンジンポンプでくみ上げ、大きな穴にビニールを敷いて作った水場から、バケツで汲んできます。

Photo_5砂をかぶせて軽く踏み固め、あげた水の乾燥を防ぎます。

  

住民の好きな木は、ポプラです。見栄えも良いし、伐採すれば少々のお金になります。我々は、「適地適木」・「疎林育草」の考え方の下、この地にショウジマツとホアンリュウを植えました。

この日の午前は、地元の小学校の一クラスが参加してくれて、一緒に植樹を行いました。小学生は学区域が途方もなく広いので、寄宿生活を送っています。普段はモンゴル語を話し、小学校低学年から中国語と英語の教育を始めています。

Photo_6モンゴルの小学生は、普段はジーパンやジャージを着ていますが、この日は特別に日本から我々が来たということで、民族衣装を着て登場してくれました。このクラスの担任の先生は烏雲先生の教え子だということです。

Photo_7作業が終盤に近づき、一緒に作業したTちゃん・Hちゃんと記念撮影。人懐っこい小学生に目尻を下げているのは筆者。

午後はホアンリュウを植えました。ホアンリュウは長い苗を三本一緒に植え、成長の可能性を三倍にしています。

Photo_8ホアンリュウの苗。水場に入れておき、根が乾かないようにしたものを、2m間隔くらいで三本づつ地面に挿し木していきます。

Photo_9穴に水をやり、植えられたホアンリュウ。新芽が出てくれることを願う。

  

day3はサジー(沙棘)のポット苗を作りました。ポリエチレンのビニールポットに堆肥を混ぜた土とサジーの苗を入れ、固めます。

Photo_10ポット苗づくり。土を8割くらいまで入れて固める。ビニールに穴を開けておき、ポットを水に浸しておくことで、苗は根をポットの中に出していく。

Photo_11皆で作ったポット苗を田に並べ、農業用水で満たす。ポット苗たちには三日に一度くらいの頻度で水やりを繰り返し、砂砂漠に植えられる日を待つ。

  

day3は植樹から2~10年経った、2期地区・1期地区の様子を見学に行きました。烏雲先生も同行してくれました。先生はポット苗作りも手伝ってくれました。

Photo_122期地区の概観。砂砂漠に少しづつ草が戻り始めている。

42m間隔で先隊が植えた苗は、全てが育ったわけではないが、確実に草が増え始めている。

5植樹から5年ほど経ったポプラ。これは地主さんが植えたもので、植える間隔が詰まっている。長期のスパンでみると、間伐が必要になってくる。

10植樹から10年経ったポプラ。下には落ち葉がたまっている。しかし、落ち葉を腐葉土に変える生態系は、まだ生まれていない。

Photo_13馬に噛まれた後のあるポプラ。樹皮のすぐ下には根から吸った水を通す導管が通っているので、徹底的に噛まれてしまうと木は立ち枯れしてしまう。

Photo_14鉄条網で覆っているはずだが、馬がのんびり草を食んでいた。放牧は止めてほしいのだが、生活のかかった地主さんへの強制力はない。

  

day3の夕方に、カンチカというもう少し大きな町に移動しました。ここでは外国式のホテルに泊まります。隊員には女性もいたので、シャワーを浴びられることは大変嬉しい。町の水は全て地下水で賄っています。

Photo_15烏雲の森から近い、ダチンノール村の繁華街。ここには市場があって、色々な物が買える。馬乳酒のつまみを買ったり、アイスキャンディを食べたりした。

  

また会おう、ダチンノール・烏雲の森。      

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