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2016年3月20日 (日曜日)

day0 おがさわら丸往路

仕事のお休みを頂いて、小笠原諸島の父島に行ってきました。
8時前に竹芝桟橋に着。何冊か持ってきた本のうち、「小笠原クロニクル」を読み始める。沖縄と同じく、船人が漂着した時代から、戦争によるアメリカ世、日本に返還された大和の世の歴史が島民へのインタビューによって綴られている。
 
おがさわら丸に乗ると、2段ベッド二つの四人部屋(一等船室)の客は、僕と若い青年の二人だけだった。話しをしてみると、高校教師として父島に赴任しているそうで、僕の泊まる大村地区の酒場事情を色々教えてくれた。ウミガメを調理する免許所有者が島に二人だけいて、亀料理があるということも初めて知った。鯨は食べてもイルカは食べないように、亀を食べるのには少し抵抗を感じた。
船は東京湾を出て、外洋になると、大きくうねって揺れ始めた。手すりに捕まらないと立っていられない。4階建ての上部まで波しぶきがかかり、大きく傾いてゆれるため、外のデッキはすぐに立ち入り禁止になった。これが約24時間続く。気が遠くなりそうだったが、飲んだ酔い止め薬「アネロン ニスキャップ」が効力抜群で、気分は悪いが吐き気は出なかった。
青黒い外洋は誰の心を反映しているのか。世界の怒りか、葛藤か、地球の葛藤か。うねる黒い波。
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外洋の大きくうねる大波
 
旅行を計画していた時には、満天の星空の下で船は凪いだ海面を滑るはずだった。甘い希望だった。天気予報では明日の着日の天候は曇り時々雨、降水確率60%である。
新島を過ぎた辺りから、すでに携帯の電波は入らない。電話もメールも、SNSもできない。音楽をイヤホンで聴くか、本を読むかである。水やお茶を飲んでばかりいる。思いついたように、この原稿を書いたりしている。
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一等船室はゆとりがある。読書が進む。
 
乗船して15時間くらいの深夜から、少し大きな揺れは収まってきた。寝たり目が覚めたりを繰り返し、朝を迎え曇り空を見た。風を感じたい爽やかな気分だったが、外のデッキにはまだ出られないようだった。 最上階の自販機スペースに朝日が射していたので、窓ガラス越しに写真を撮った。若い女学生が、小さな一眼レフを同様に窓の外に向けていた。雲の間に水色の青空が見えていた。
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波しぶきで濡れた閉め切りのガラス越しに朝日が見えた
 
朝10時前に外のデッキに出られた。ほぼ快晴。波しぶきが飛んできて、カメラは早く撤収した。潮風を浴びて、水平線に地球の曲率を眺めていると、聟島(むこじま)列島から海鳥が魚を獲りに来たのを見つけた。アホウドリは船に並んでしばらくついて来た。
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一夜明けると雨は上がり、晴天がのぞいていた
 
おがさわら丸は一時間遅れで二見港に接岸。陸に立っても、まだ地面が揺れている感じが残った。おか揺れというそうだ。

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