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2016年8月21日 (日曜日)

おとなの進路教室。 / 山田ズーニー (河出文庫)

今、甥が夏休みのオープンキャンパスのため、東京に来ている。
自分も実家から通勤しながら、甥と話す時間を作ろうと工夫している。おばあちゃん(僕の母)では、大学という進路の設計や、社会人の人生設計に関してはアドバイス力が不足しているし、甥とおばあちゃんが相互依存し始めると、自分が実家に寄生していた時のように、マイナスの心の成長が起きてしまうからだ。
 
偏差値の高い大学を卒業し、大企業に勤めて出世することが、必ずしも幸せにはつながらない事例をこれまでに見てきた。事実自分はそこそこの大学を出て、大企業に就職しながら、ギターを弾いたりテニスをしたりしながら、家庭も持たずにプラプラしている。それなりの経緯があってのことではあるが。
 
そんな45歳の視線から、16歳の進路の相談に応じられるように、2016年の大学事情や世界就職情勢を考えるために、甥にも自分にも参考になるガイドブック的なものをアマゾンで探していた。
そんな時にこの「おとなの進路教室。」に出会い、読んでみた。
迷いのある者が、迷える者を導けるのか、甚だ不安であったからだ。
 
甥は、若い者がよく言うように、語学が堪能になってグローバルに活躍したいらしい。
しかし僕は、磨いた語学を使って、何をするかの方が重要だと口を酸っぱくして言っている。
本書に貼った付箋のページには、それに関する項目があった。
  「なりたい職業名」×「マイテーマ」×「実現したい世界観」
 
自分には「世界観」があると思う。しかし、なりたい職業名とマイテーマが漠然としている。だから、迷っているように感じるのかもしれない。
甥は大学を選び受験し、卒業しても僕と同様に迷うのかもしれない。
しかし、今僕は理系か文系かのように、可能性を制限するのではなく、彼の気持ちを尊重しながら、親が良い顔をしない安泰ではない選択肢について、あえて参考情報を提供しようと考えている。それは夢に迷った自分の後悔を甥に投影しているだけに過ぎないのかもしれない。
しかし、様々な世界を見ながら自分で考えていく力を付けることは、どんな境遇にいても必要であると思う。隠れた選択肢も甥をそそのかすために提示するのではなく、甥がチラ見して後で自分で考えてくれればそれで良い。
 
 
この本の書評だが、現在のイマの自分の考えを表現することが、生きる・活きることにつながるという筆者の体験を基に書かれており、それが自分と甥のコミュニケーション・進路相談の根底にあるなと感じながら、良いタイミングで読んだ一冊だった。

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