« 仕事はうかつに始めるな / 石川善樹 (プレジデント社) | トップページ | 新燃岳が噴火 »

2018年3月 8日 (木曜日)

連載: 私たちを科学する(3)

◼️意識と量子力学

人の意識が、脳内のDefault Mode Networkを流れる信号らしいと言う話を紹介し、地球や宇宙のような複雑なシステムには意識は宿るのだろうか、という素朴な疑問を提起しました。

もう一つ意識に関して、不思議な話を紹介します。
それは、量子力学における「観測」の効果です。

とても微小な世界を記述する量子力学では、物の状態が重ね合わせで表現されます。物が「黒か白か」でなく、「80%の確率で黒」のように黒と白が重なった状態で表現されています。しかし、蓋を開けると、黒か白のどちらかに決まります。
いつ決まるのかというと、それは見た瞬間に決まるのです。観測が結果を収束させます。
ちょっと飛躍した言い方をすると、意識が重ね合わせの中身を知ると、宇宙の黒と白が決定されるのです。

あなたの意識が何かを知った時、その効果で宇宙の何かが決まっているとしたら、すごいことですね。

実はこの話に、同様な不可思議を感じた著名な芸術家がいるようです。
だれでしょう。有名な人です。

僕はサルバドール=ダリが、意識の量子論にインスピレーションを得て作品を残したのではないかと感じています。ぐにゃぐにゃになった時計とか、不思議な世界を描いたあの髭のおじさんです。
ダリが活躍した時代には、最先端の科学としてフロイトの無意識の心理学とか、核物理学=量子力学の世界が発展しました。
アーティストは様々な事柄から刺激やインスピレーションをもらっていると思いますが、ダリの描く心理学と量子力学の混じった世界は、遠いようで内側の風景のように僕には感じられます。

(つづく)

|

« 仕事はうかつに始めるな / 石川善樹 (プレジデント社) | トップページ | 新燃岳が噴火 »

Science of Ourselves」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 連載: 私たちを科学する(3):

« 仕事はうかつに始めるな / 石川善樹 (プレジデント社) | トップページ | 新燃岳が噴火 »