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2019年7月 1日 (月曜日)

ネガティブ・ケイパビリティ/ 帚木蓬生(ははきぎほうせい)(朝日新聞出版)

職場の人事畑の上層部の方が、本書を紹介していた。気になって書き留めていたものを、今になって読んでみた。

ネガティブ・ケイパビリティとは、どうにも答えの出ない、どうにも対処のしようのない事態に耐える能力を指す。

著者は精神科医で、街で身の上相談のようなことまで、相談に来る人の話を聞いているらしい。薬を処方するわけでもなく、話を聞いていることしかできない状況が長く続く。以前読んだユング派の河合隼雄先生の本にも、患者の話を聞いてフムフム言っていると、よほど危険な状態でない限り患者の自己治癒力で改善することがあると書いてあった。

答えは出ないけれど、その状況を受け入れて逆境を耐える能力が医師も患者も必要となる。

その能力が必要とされる場面や、現代社会に求められる教育と寛容などについて書かれており、自分としても結論付けないでおくが、読んでみてよかった。

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