本棚

2019年12月23日 (月曜日)

映画 Climate Warriors-気候戦士

映画「Climate Warriors - 気候戦士」を観てきた。カール・A・フェヒナーの監督作品で、世界の環境活動家たちの姿を追っている。環境活動家と言っても、過激な人というよりも、意見を主張する草の根の市民。

映画を通じて、中高生に訴えかける構成となっていたように思う。COP25も終了した頃に観たせいか、映画館はガラガラだった。

再生可能エネルギーへの転換を強く勧めている。

欧州では大勢が見ているのだろうか?渋谷の映画館には観客がほとんどいなかった。

戦士というスタンスに、日常の暮らしと温度差があるのだろうか?

 

なんだか、気候正義を政治や金で握り潰したような後味の悪さが残る、誰もいない映画館だった。おそらくスポンサーが付かないところに、問題があるのだろう。

企業もClimate Warriorsにならなくてはいけない時代が来る。

| | コメント (0)

2019年12月15日 (日曜日)

ルポ保健室 / 秋山千佳 (朝日新聞出版)

副題には、子どもの貧困・虐待・性のリアル、とある。

学校の教室で居辛くなり不登校になりそうな時、駆け込める場所が保健室だ。このルポルタージュでは保健室の養護教員に密着取材して集めた、子どもの目線での社会問題と養護の現場の話が綴られている。

学校というのは、社会の縮図だ。大人の問題が、より深刻な形で子どもに投影される。

僕が職場で感じる人間関係の一種のプレッシャーも、同様に子どもは学校社会の中で感じている。そして弱い立場の子どもには社会問題がそのまま覆いかぶさってしまう。

 

生々しい話は、この本の中に書いてある。

話を自分の子ども時代に向けよう。

 

僕は小中学校を通じて、保健室にはあまり行かなかった。お腹が痛くなった女子が向かうところだと思っていた。インターネットがなかった当時も陰湿ないじめはあり、その被害者がどう対処したのかは僕は把握していない。

僕の子どもの頃は、メンタルなケアがどういうものかよく分かっていなかった。

しかし、僕には親に甘えるチャンスがあった。甘えさせてもらえなくても、甘えたい意思を否定されなかった。教職員の先生もその内面を汲み取ってくれた。

 

今虐待のニュースを聞くと、子どもが内面が子どものまま生物的に子を持ったケースを想像する。この病んだ社会の中、やはり養護の現場である保健室に目を向けることは、次世代の社会に目を向けるために必要なことなのかもしれない。

| | コメント (0)

2019年12月 8日 (日曜日)

マンガ 定年後入門 / MUFG資産形成研究所 (日経MOOK)

ライフシフト100年と標榜される時代の、老後に向けてのファイナンシャルプランニングの本。

石森プロのマンガで書かれている。

 

金の心配はウンザリだ。でも考えなくてはいけない。50手前なので、早めに情報を入れておいた方が良い。そう思って手に取った。

| | コメント (0)

京大的アホがなぜ必要か / 酒井敏 (集英社新書)

「生産性向上」や「選択と集中」が研究の世界を支配するようになった現代の日本で、ガラクタのような概念の多様性が、世界の生態系を保っていける方法だという書籍。著者は京大で「京大変人講座」という連続講義を行った教授。

もちろん「アホ」は、人目を引くために奇をてらうことでなく、マジメに独自の世界観を持つことと表現しようか。とにかく、今の研究や仕事で窮屈さを感じている人には読んでほしい。コレデイイノダと視野が開ける。

 

実は、アホで思い出した本がある。家内がどこからか引っ張ってきた、オカルト心理学・科学の本。新興宗教などの怪しい香りがしたり、脳の変容状態についての記載があり、このブログに掲載していなかった。

 

・超常戦士ケルマデック / ケルマデック (M.A.P.出版)

 

ここから妄想したアホは、、

僕が住む世界は、脳が作る多次元宇宙なのではないか。多次元宇宙は高次元で自己組織化しているのではないか。そして、意識は多次元宇宙を超えるのではないか。

 

こういうの、どこかで研究できないかな。

MATRIXって映画も、昔あったな。

| | コメント (0)

2019年11月24日 (日曜日)

タニタの働き方革命 / 谷田千里+株式会社タニタ (日本経済新聞出版社)

社員を個人事業主として独立させた上で企業と雇用契約を締結するという、試験的な人事制度が3年目に入り、その推進を進めたタニタ社長と、独立制に手を挙げた体験者、そのマネジメントをした上司の対談からなる書籍。

 

自分も何が正解なのか分からないが、自分の働き方には常に悩んでいる。

65歳まで健康に働こうとするとき、モチベーション高く活き活きと働く事が重要だ。内側から疲れて働く事を降りてしまえば、老後の経済が回らない。

何が正解か分からない中で、本書を手に取った。

| | コメント (0)

2019年11月10日 (日曜日)

現実を視よ / 柳井正 (PHP研究所)

ユニクロのファーストリテイリングの会長兼社長の柳井さんが、衰退する日本の国を憂いて、現代のサラリーマンに喝を入れる。

成長するアジアの陰で、成長が見込めなくなっている日本。そこで求められる、商人の道。正しい「稼ぐ力」の精神。自分が社会のために何ができるか改めて考えさせてくれる、現状から目を背けない力を諭す書。

本書は2012年に書かれているが、必要なエッセンスと時代背景は現代の日本社会・国際社会にも充分当てはまる。

| | コメント (0)

マクベスを観劇

家内がチケットを取ってくれて、シェイクスピア・シアターの11月公演「マクベス」を観てきました。

学生の頃、文庫本のシェイクスピアの本を手に取ってペラペラとめくり、読むのをやめたことがあるのですが、年を経て観劇というシェイクスピアの正しい鑑賞法で話に没頭することができて良かったです。

マクベスは、主人公の心のダークサイドや登場人物の心の機微を臨場感を持って描いていて、17世紀にこのような脚本が書かれていたことは、僕が文化の奥深さを知らなかったと無知さ加減を思い知りました。

 

2年前に初めてシェイクスピア・シアターの「お気に召すまま」を観たときは、怒涛のような台詞の雨に怯んでしまったけれど、今回はそれにも慣れてストーリーを楽しむことができました。

演じる側にはなろうと思えないが、また家内の誘いがあれば観に行きたいです。

うん。すばらしかった。

| | コメント (0)

2019年10月13日 (日曜日)

50歳の衝撃/ 山本直人(日経BP社)

アラフィフの会社員が直面した葛藤の物語が紹介されている。

本書では、仕事と生き方・家庭などの切り口で物語が紹介されている。

僕の世代では、少子高齢化にともなう高齢労働や、親の老老介護、遅かった結婚など、様々なリスクとさらに葛藤せねばならないので、あくまでも物語として読んだ。

 

僕もあと一年で50になるが、50代は怒涛の時代に突入しそうだ。

| | コメント (0)

2019年9月29日 (日曜日)

ニッポン2021-2050 / 落合陽一・猪瀬直樹 (KADOKAWA)

新進気鋭のメディアアーティスト落合陽一氏と、作家から転身して官・学の世界でシビアな状況でも活躍された猪瀬直樹氏が往復書簡の形式で対談している。

今、日本は2020年のオリンピックで思考停止しているように見えるが、その先の長期ビジョンを考えるために、どんな思考や生き方が求められるか、話し合われている。

 

自分の中で腑に落ちる結論は出ないのだが、幅広い人と対話を繰り返してリスクを取って行動する必要があることは間違いない。

このままでは自分にも未来が無い。なんとかしなければ。

| | コメント (0)

「こころ」はいかにして生まれるのか/ 櫻井武 (講談社ブルーバックス)

副題に、最新脳科学で解き明かす「情動」とあるように、脳科学と全身からのホルモンの働きによって、人の情動が生まれるメカニズムを解説している。

 

僕は割と感情の起伏が平坦だ。淡々としている。辛いことがあっても、顔に出さない訓練を小さいことから続けたせいだと思う。これにより「心無い」と言われたこともある。

僕は大脳皮質の新しい脳が、大脳辺縁系の古い脳の情動を抑えているのかもしれない。

この古い脳の、下等生物の俺を解放しようと思っていたところ、この本を買っていたのを思い出して読んでみた。

 

AIにできないもの、例えば「愛」や「恋」について、小説になったものを見るとたくさんの世界が開かれている。これを一概に、オキシトシンというホルモンや報酬系という脳の仕組みに分解して理解することは難しい。

神経伝達物質の仕組みを科学のメスで解明しても、それは「愛」を理解したことにならないだろう。

 

個人の脳と身体で完結できないコミュニケーション、人間との関係性と情動のすれ違いを、今後とも人間力として磨く必要がありそうだ。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧