本棚

2019年11月24日 (日曜日)

タニタの働き方革命 / 谷田千里+株式会社タニタ (日本経済新聞出版社)

社員を個人事業主として独立させた上で企業と雇用契約を締結するという、試験的な人事制度が3年目に入り、その推進を進めたタニタ社長と、独立制に手を挙げた体験者、そのマネジメントをした上司の対談からなる書籍。

 

自分も何が正解なのか分からないが、自分の働き方には常に悩んでいる。

65歳まで健康に働こうとするとき、モチベーション高く活き活きと働く事が重要だ。内側から疲れて働く事を降りてしまえば、老後の経済が回らない。

何が正解か分からない中で、本書を手に取った。

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2019年11月10日 (日曜日)

現実を視よ / 柳井正 (PHP研究所)

ユニクロのファーストリテイリングの会長兼社長の柳井さんが、衰退する日本の国を憂いて、現代のサラリーマンに喝を入れる。

成長するアジアの陰で、成長が見込めなくなっている日本。そこで求められる、商人の道。正しい「稼ぐ力」の精神。自分が社会のために何ができるか改めて考えさせてくれる、現状から目を背けない力を諭す書。

本書は2012年に書かれているが、必要なエッセンスと時代背景は現代の日本社会・国際社会にも充分当てはまる。

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マクベスを観劇

家内がチケットを取ってくれて、シェイクスピア・シアターの11月公演「マクベス」を観てきました。

学生の頃、文庫本のシェイクスピアの本を手に取ってペラペラとめくり、読むのをやめたことがあるのですが、年を経て観劇というシェイクスピアの正しい鑑賞法で話に没頭することができて良かったです。

マクベスは、主人公の心のダークサイドや登場人物の心の機微を臨場感を持って描いていて、17世紀にこのような脚本が書かれていたことは、僕が文化の奥深さを知らなかったと無知さ加減を思い知りました。

 

2年前に初めてシェイクスピア・シアターの「お気に召すまま」を観たときは、怒涛のような台詞の雨に怯んでしまったけれど、今回はそれにも慣れてストーリーを楽しむことができました。

演じる側にはなろうと思えないが、また家内の誘いがあれば観に行きたいです。

うん。すばらしかった。

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2019年10月13日 (日曜日)

50歳の衝撃/ 山本直人(日経BP社)

アラフィフの会社員が直面した葛藤の物語が紹介されている。

本書では、仕事と生き方・家庭などの切り口で物語が紹介されている。

僕の世代では、少子高齢化にともなう高齢労働や、親の老老介護、遅かった結婚など、様々なリスクとさらに葛藤せねばならないので、あくまでも物語として読んだ。

 

僕もあと一年で50になるが、50代は怒涛の時代に突入しそうだ。

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2019年9月29日 (日曜日)

ニッポン2021-2050 / 落合陽一・猪瀬直樹 (KADOKAWA)

新進気鋭のメディアアーティスト落合陽一氏と、作家から転身して官・学の世界でシビアな状況でも活躍された猪瀬直樹氏が往復書簡の形式で対談している。

今、日本は2020年のオリンピックで思考停止しているように見えるが、その先の長期ビジョンを考えるために、どんな思考や生き方が求められるか、話し合われている。

 

自分の中で腑に落ちる結論は出ないのだが、幅広い人と対話を繰り返してリスクを取って行動する必要があることは間違いない。

このままでは自分にも未来が無い。なんとかしなければ。

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「こころ」はいかにして生まれるのか/ 櫻井武 (講談社ブルーバックス)

副題に、最新脳科学で解き明かす「情動」とあるように、脳科学と全身からのホルモンの働きによって、人の情動が生まれるメカニズムを解説している。

 

僕は割と感情の起伏が平坦だ。淡々としている。辛いことがあっても、顔に出さない訓練を小さいことから続けたせいだと思う。これにより「心無い」と言われたこともある。

僕は大脳皮質の新しい脳が、大脳辺縁系の古い脳の情動を抑えているのかもしれない。

この古い脳の、下等生物の俺を解放しようと思っていたところ、この本を買っていたのを思い出して読んでみた。

 

AIにできないもの、例えば「愛」や「恋」について、小説になったものを見るとたくさんの世界が開かれている。これを一概に、オキシトシンというホルモンや報酬系という脳の仕組みに分解して理解することは難しい。

神経伝達物質の仕組みを科学のメスで解明しても、それは「愛」を理解したことにならないだろう。

 

個人の脳と身体で完結できないコミュニケーション、人間との関係性と情動のすれ違いを、今後とも人間力として磨く必要がありそうだ。

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2019年9月23日 (月曜日)

0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書/ 落合陽一(小学館)

しばらく読書をしていなかった。

いつも同じようなことを考えていると、低空飛行のGRITではあるものの視野が狭くなってきたように感じるので、積ん読だった30冊ほどの本に手を付け始めた。

積ん読のほとんどは、何かにインスピレーションを得てネットで買った紙と電子版の書籍だ。買った時はインスピレーションをもらったが、消化しきれずに積み上げたままになり、忘れ去られた本である。新しいものをさらに買い足したいが、とりあえず読書をしようという気分になったので、積ん読から紐解いてみる。

 

さて、標題の本は新進気鋭の研究者の、自伝というか教育観というか、教科書というよりもエッセイに近い感じの本だった。

僕がこの本で好きだったところは、著者がおばあちゃんに鮎を食べさせてもらって感動したというくだりである。「五感で感じる」ことの重要性を述べており、僕自身にも少なかった自然の中での遊び、勉強とは違った遊びの中からの学びが、大切であろうと思う。

 

落合陽一氏の本はもう一冊積ん読されているので、後日取り掛かる。

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2019年7月 1日 (月曜日)

ネガティブ・ケイパビリティ/ 帚木蓬生(ははきぎほうせい)(朝日新聞出版)

職場の人事畑の上層部の方が、本書を紹介していた。気になって書き留めていたものを、今になって読んでみた。

ネガティブ・ケイパビリティとは、どうにも答えの出ない、どうにも対処のしようのない事態に耐える能力を指す。

著者は精神科医で、街で身の上相談のようなことまで、相談に来る人の話を聞いているらしい。薬を処方するわけでもなく、話を聞いていることしかできない状況が長く続く。以前読んだユング派の河合隼雄先生の本にも、患者の話を聞いてフムフム言っていると、よほど危険な状態でない限り患者の自己治癒力で改善することがあると書いてあった。

答えは出ないけれど、その状況を受け入れて逆境を耐える能力が医師も患者も必要となる。

その能力が必要とされる場面や、現代社会に求められる教育と寛容などについて書かれており、自分としても結論付けないでおくが、読んでみてよかった。

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2019年3月 3日 (日曜日)

食べるから入る東洋医学

家内が運動不足のため、ヨガをやってみたいらしい。その家内と色々話しているうちに、思い出した。
スパイス料理を勉強しようとした時に、アーユルヴェーダの本を買ったこと。同時に中国漢方の食膳の本も買っていたこと。実際に料理してみると、アジアンな食卓より玄米中心の和膳を自分が求めていたこと。

当時本を買った時に考えていたことを思い出すと、東洋医学をサイエンスで理解できたら良いなぁと思っていたのでした。
ちょっと、当時の本をパラパラめくってみて、極めることはできなさそうだが興味が湧くので、このScience of ourselvesのカテゴリに、ノートを記していこうと思います。

積ん読の蔵書の整理:
インド伝統医学で健康に! アーユルヴェーダ入門 / 上馬場和夫・西川眞知子
体質・症状・年齢別 東洋医学で食養生 / 高橋楊子・上馬場和夫・高城順子・ ミラ=メータ
基本としくみがよくわかる 東洋医学の教科書 / 平間直樹・浅川要・辰巳洋
病気にならない最新の食事セラピー 安保徹の食べる免疫力 / 安保徹・検見崎聡美
マクロビオティック からだの内側から美しくなる 玄米と野菜のレシピ / 日本CI協会
みそ汁はおかずです / 瀬尾幸子

食療法だけでなく、ヨガなど東洋的な深みも、こちらのカテゴリに記録していきます。

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2019年2月24日 (日曜日)

「国境なき医師団」を見に行く / いとうせいこう (講談社)

ネットでの連載を読もうとした時期があったが、アクセスを定期的に続けられずに、今になって単行本を読んだ。
国境なき医師団(MEDECINS SANS FRONTIERES; MSF)の活動に同行したルポルタージュが小説風に書かれている。

思えばMSFの存在をきちんと知ったのは、NPO法人「宇宙船地球号」の山本敏晴さんとの出会いからだった。10年前になんとなく地球のために何かしたいと思った僕は、山本さんによる企業のCSRプロジェクトにボランティアで参画した。業界大手のCSR報告書を読んで、企業を格付けするといった作業だった。今で言うESG銘柄選定の走りだった。
その作業を手伝う時に、山本さん本人の国際協力師としてのキャリアが、国境なき医師団への志願に始まっていたことを聞いたのだ。
国際協力師への転職にも一時気が向いた。しかし、健康状態を損ねており服薬が必要だったため、CSRという間接的な形で地球に貢献することにした。

話を今回読んだ書籍に戻す。MSFのルポルタージュから、現場のスタッフが医師だけでなく、物資の補給を担うロジスティクスや、言葉や文化の仲介者から成っていることを知る。医師でなくても、健康で意志があれば、年配でも志願し採用されることがあるのだ。
ただし、役割の環境は心身ともに過酷だ。
それを善意と良心、仲間意識で乗り切っている。人のために尽くそうとする善意の熱がそこにある。

受け売りではMSFの国際貢献の世界がうまく伝わらないので、興味があればぜひ本書を手にとってほしい。
僕はしばらく日本で働いて、給与のごく一部を募金してロジスティクスに微力だが寄与する。

MSFは世界の弱者の傷に絆創膏を貼り続けている。政治そのものは動かせない。しかしそれでも、弱者は生まれる。
この難民たちは、もしかすると自分だったかもしれない。

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