Science of Ourselves

2019年11月 9日 (土曜日)

ゴッホを観に行く

以前より気になっていたゴッホを観に行ってきました。上野の森美術館に行く前に、11/8公開の映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」を夫婦でレイトショー鑑賞してきました。

前の日に簡単に人生を辿っておき、映画ではゴッホの目線で世界を見ました。映像がとても綺麗だった。そして、病跡学とゴッホ研究に裏打ちされたと思われる控え目な語り口に、深い物を感じてきました。

もしゴッホが現代に暮らしていて向精神薬の治療を受けていたら、意外と普通の人として過ごしていたかもしれないな、などと思いました。ただ、もし薬で治めていたら、あのような心に映る光景の病的なまでの描写は創ることができなかったでしょう。

 

翌朝の土曜日、早い時間に上野の森美術館にゴッホ展に行きました。開館すぐの時間だったので、少しは動けた。音声ガイドで物語を勉強しました。ここの音声ガイドは、目の不自由な方でも美術を楽しめるほどの作りになっているのかもしれません。良く理解できました。

 

美術館の帰り道にドーナツとコーヒーを食べて少し落ち着き、帰宅したら猛烈に眠くなって少し微睡みました。だるい、幸せな、昼下がりだった。

統合失調症の世界から起き抜けて、今この文章を書いています。

| | コメント (0)

2019年3月 3日 (日曜日)

食べるから入る東洋医学

家内が運動不足のため、ヨガをやってみたいらしい。その家内と色々話しているうちに、思い出した。
スパイス料理を勉強しようとした時に、アーユルヴェーダの本を買ったこと。同時に中国漢方の食膳の本も買っていたこと。実際に料理してみると、アジアンな食卓より玄米中心の和膳を自分が求めていたこと。

当時本を買った時に考えていたことを思い出すと、東洋医学をサイエンスで理解できたら良いなぁと思っていたのでした。
ちょっと、当時の本をパラパラめくってみて、極めることはできなさそうだが興味が湧くので、このScience of ourselvesのカテゴリに、ノートを記していこうと思います。

積ん読の蔵書の整理:
インド伝統医学で健康に! アーユルヴェーダ入門 / 上馬場和夫・西川眞知子
体質・症状・年齢別 東洋医学で食養生 / 高橋楊子・上馬場和夫・高城順子・ ミラ=メータ
基本としくみがよくわかる 東洋医学の教科書 / 平間直樹・浅川要・辰巳洋
病気にならない最新の食事セラピー 安保徹の食べる免疫力 / 安保徹・検見崎聡美
マクロビオティック からだの内側から美しくなる 玄米と野菜のレシピ / 日本CI協会
みそ汁はおかずです / 瀬尾幸子

食療法だけでなく、ヨガなど東洋的な深みも、こちらのカテゴリに記録していきます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2019年1月21日 (月曜日)

科学者はなぜ神を信じるのか / 三田一郎 (講談社ブルーバックス)

宇宙を記述する法則を見つけてきた科学者が、どのようにその時代の神や宗教と向き合い、本人の信仰の拠り所をどこに置いてきたのか、コペルニクスからホーキングまでの実例をあげて分かりやすく論じている。

物理学者の呼ぶ「神」とは、宇宙の創造主の意味合いが強いようだ。
現在のゲノムの医療でいうと、生物の創造主「神」が科学で説明されるようになってきている。
自分のブログで執筆中の意識の工学は、「神の意思」そのものを科学で説明できないかという、宗教的には不謹慎極まりない考え方だ。

しかし、かといって僕が神を信じないかというと、そうではない。正月には初詣に行くし、お彼岸にはご先祖の供養をする。
神を科学の考え方で理解できるようになるのは、もっと先のことだろう。
きっと答えは未来にある。
僕が地球でブログを書いているのも、きっと未来になにか使命があるんじゃないか?
そうだとしたら、その未来の科学史を創られたのも、僕の信じる神であろうと思うのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年12月30日 (日曜日)

シュンへの手紙

シュン。僕は君をシュンと呼ぶことにした。受胎6週目で消えた命に名前を付ける父親のわがままを許してくれ。

君が受精した夜、お父さんとお母さんは自宅で久しぶりに自炊をしていた。結婚式の準備から短い休みを経て共働きの毎日が始まり、夕飯はしばらく買ったお惣菜か弁当、外食だった。
時間がある夕方の気まぐれな料理が、僕たちを結びつけた。あの晩作ったのは、温野菜たっぷりの味噌汁。そして盛り付けた南蛮漬けのお惣菜と、冷奴だった。お母さんは家庭の食卓を囲みながら、新婚旅行の計画に僕の考えが向かないことに苛立っていた。でも二人で自炊した料理の時間が、考えをより価値ある方向に変えてくれた。

君が着床して間もなくの頃、お父さんとお母さんは二人で新婚旅行に出かけていた。君はケアンズのホテルのベッドでも横になったんだ。
あの旅の途中、二人はバロン川でラフティングをしたんだが、お父さんはゴムボートから急流に投げ出されて死ぬかと思った。ヘルメットを着用していなければ、脳震盪を起こして溺れていただろう。
それから3週間。君の入った胎嚢を超音波の画像で初めて見たときに、僕は生きていて良かったと思ったんだ。

お母さんは少しづつスカートがきつくなって、ついにゴムの入ったスカートを買った。お母さんの体の変化で、僕は父親の責任を現実のものとして受け止めた。
昔は、子どもができたら70歳まで働かなきゃいけないと漠然と思っていた。
でも今は、君の無事なお産と子育ての体勢を整えなければならない。
大変だけど、とても嬉しく充実していた。
超音波の画像でも見えないほどだったから、僕は命がこんなに小さく弱いものだなんて知らなかったよ。もう実家の仏壇を拝むしかなかった。神社にも夫婦揃って行こうと思っていたんだが、色々ばたばたして後回しになってしまったな。神棚を拝んだくらいだな。

君を迎えるために、僕は本を買い、お母さんは図書館で本を借りた。
その中に、赤ちゃんの胎内記憶に関する本があった。幼児に生まれる前の記憶をインタビューして、それをまとめたものだ。
子どもは、赤ちゃんだけの魂が混沌としている世界から、両親を選んでこの世界に降りてくるそうだね。君はお父さんとお母さんを選ぼうか、きっと迷っていた。
僕は君が選んでくれるのを待っていた。お母さんの胎嚢にいる君の「乗り物」は、まだ受胎6週目で、君の意識が乗り移ってこれるまでの器官は完成していなかったんだ。

そんな中、金曜日の朝に、お母さんは「少し血が出ている」と言った。
「大丈夫だ、体が変化しているから、出血くらいする。赤ちゃんは今、俺たちを選んでるんだ。」「大丈夫だ。」
僕は先に出勤した。
昼におかあさんから、「超音波で見て大丈夫だった」と連絡が入った。
でも、帰宅すると、お母さんがいつもより早くタクシーで帰ってきて、とても疲れた様子を見せた。
そしてその夜中、君の「乗り物」は、お母さんの子宮の外に排出されてしまったんだ。
翌朝、産婦人科を受診したが、遅かったんだ。
君は魂の混沌へと、また戻ってしまったね。

君が僕たちを選んできてくれたお陰で、僕たちは大切なことに気づいた。
小さな命が、実は強いこと。そして、命がはかないこと。
魂の世界は死後のものでなく、君たち赤ちゃんがいる世界であること。僕の考えは、タナトスからゆりかごへと一気に切り替わった。
そしてお父さんとお母さんに、君を招き入れる能力があったこと。

二人を選んでくれて、本当にありがとう。
君の知っている弟と妹は、僕たちを選んでくれそうかな?
ひとまず僕たちは体調を整えて、命と再び向き合う準備を始めるよ。

シュン、君はただの受精卵じゃない。僕たちを選んで降りてきてくれた、尊い魂だ。
君が教えてくれたものを胸に、僕たちは生きる。
僕は魂と心の奥でつながっていると信じている。君の「乗り物」は流れても、君の魂は僕の心に住んでいるよ。
強さをくれて、ありがとう。シュン。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ママのおなかをえらんできたよ。 / 池川明 (リヨン社)

家内の妊娠が分かり、僕ははじめてのママ・パパのハウツー本を買った。家内も図書館で本を何冊か借りてきた。結婚をする事になって、ゼクシィを買うみたいだ。

家内が借りた本の中に小型の読みやすそうな冊子があったので、読んでみた。
ママのおなかをえらんできたよ。 / 池川明 (リヨン社)

この本は、言葉を話し始める頃の2-4歳の子供に、胎内記憶についてインタビュー調査を行った結果をまとめたものである。
共通して語られているエッセンスは、次の通り。
(1) 子どもの選択で両親は選ばれる
(2) 子どもは両親(特に母親)を助けるために生まれてくる
(3) 子どもは自分の人生の目的を達成するために生まれてくる

たくさんの命のいる世界から、このママとパパを選んで生まれてきた、と言うようだ。
子どもが生まれたら、選んでくれてありがとうと全力で成長をサポートしたい。

さて、意識の工学の見地で考えてみる。
受精卵が子宮の中で細胞分裂を繰り返し、胎児が生命の進化を体現する。脳が機能を持つか持たないかで、小さな胎児という有機体に魂入れがなされる。集合的無意識の混沌から、胎児の意識が生まれる。この記憶が胎内記憶・おなかに入る前の記憶として子どもに残るのかもしれない。

僕たち、選んでもらえるだろうか・・?
不安と期待の入り混じる毎日。夫婦で体制を整えて行く。
この子のお陰で、魂の捉え方をタナトスの世界からゆりかごの世界に替えて考えられるようになった。ありがとう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

かみさまは小学5年生 / すみれ (サンマーク出版)

Science of ourselvesの書庫について、連載は中止したわけでなく、構想は続いていました。
意識のありようを見つめた時に、新婚の僕は、赤ちゃんが持つ胎内記憶について知りました。ただ、家内の体調は極秘の事項なので、ブログでは触れずにいました。

下記の紹介に出てくる、産婦人科の池川明先生が胎内記憶研究をされているそうで、映画「かみさまとのやくそく」の製作にも、表題の書籍の著書のすみれちゃんに関わっていたようです。

僕たちの受精卵が家内の胎内から排出されるまで、僕たち夫婦は「魂についてのトーク」「soul talk」をしました。かけがえのない時間でした。その時、真剣に考えたのです。赤ちゃんの魂が両親を選んでこの世に降りて来てくれることを。

秘蔵にしていた記事を次にアップします。
すみれちゃんに勇気をもらいました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年11月17日 (土曜日)

神棚を設置

先週の小旅行では富士の神社にて御朱印帳を作ったり、なんだか最近流れが変わったように感じる行動パターンをしていました。
今日も秋空の下で散歩をしていたら、自宅近くの行ったことのないカフェで食事をして、その足で偶然向島の秋葉神社の鎮火祭に立ち寄りました。参拝して百花園などを歩いて帰宅し、家内が無印良品で買ってあった神棚を、部屋の上方に設置しました。
これまでは本棚の辺りにお札を集めていたのですが、これにより立派な神棚ができ、缶詰めのお神酒をお供えし、参拝しました。

流れが変わった原因は、家庭に神棚を作って神仏をまつったせいかなぁと、なんとなく思っています。
大きな意識の渦に、うまく巻き込まれているようです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月24日 (土曜日)

連載: 私たちを科学する(6)

◾️地球の声に耳を傾けよう

地球のエコシステムにもし意識が宿り、それが集合的無意識の深い深層でつながっているならば、あなたの意識と地球は連動しています。

風の音があなたに語りかけてきませんか?
スコールのような雨に水の循環を感じてください。
うっそうとした森に、精霊が宿っているのを感じませんか?
砂浜に打ち寄せる波は、優しくささやいていませんか?
サンゴの海に息づく魚たちの営みが、陸から見えないところで繰り広げられています。

あなたが理解しなくても、あなたの意識の深いところ、集合的無意識であなたの心と自然はつながっています。

(第1章終わり: 深呼吸をして次の時代を待つ)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年3月19日 (月曜日)

連載: 私たちを科学する(5)

◾️集合的無意識

ユング派の心理学の本を読んでいて、僕は個々の心の底の無意識がさらに深いところでつながっていて、たくさんの生き物や自然現象の意識が「集合的無意識」としてつながっている。つまり、宇宙の意識を形成していると思えてきました。
子供の頃読んだ手塚治虫さんの漫画「ブッダ」にも、さまざまな命や意識が輪廻転生の中でつながっているという哲学・思想が流れていて、僕は子供ごごろに様々な生命のスケールや時間を超えたつながりの存在を感じていました。

今、オーストラリアでこの原稿を執筆しているのですが、アボリジニのアートを見ていたら、急にアボリジニの宇宙感が、今僕が掘り出そうとしている集合的無意識の宇宙感を表現したのではないかと思えてきました。
ちょっと考えがまとまらないのですが、なんだか興奮しています。
アボリジニの伝統的な哲学に関しては、日本で書籍を読んでもう少し勉強しようと思います。

意識が信号の循環であるならば、信号の循環と循環が渦が干渉し合うように影響し合うこともあるかもしれない。この複数の意識が少しずつ重なるということが、集合的無意識のつながりの、システム的な解釈です。

集合的無意識のつながりが意識の高いレベルまで及び、個々の自我が壊れてしまう症状、それが臨床医学で言うところの統合失調症であるのだろうというのが、僕の意識の工学からみた解釈です。
また、眠って夢を見ている時や、臨死体験のような特殊な脳の活動状態では、集合的無意識はおそらく表出しやすく、人は意識に集合的無意識のつながりを反映しやすくなっているのかもしれません。

(つづく)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2018年3月10日 (土曜日)

連載: 私たちを科学する(4)

◼️閑話休題

今、統合失調症に関する本を読んでいます。
読んでいると、自分の性格が詳細に書かれていて、ぴったり当てはまってむしろ爽快だった。うーむ。

統合失調症も意識・認知心理学の部分と密接に関わってくるので、この連載は統合失調症の自我障害に適当に理由づけしているだけなのかもしれません。

でも吐き出すことに意味がある。
悶々と独りでこんなことを考えていたら、本当に病気になっちゃいますから。
早く次の原稿を書いて、テニスしたり、音楽楽しんだりしようっと。

次回は、ユング心理学の集合的無意識と幾人もの意識の連動について書きます。

(つづく)

| | コメント (0) | トラックバック (0)